沖縄からいろいろ考えた

沖縄移住者が沖縄で働き生活する中で感じたこと、この島から世界を見て考えたことなどを徒然と。

あからさまですねぇ

ちょっと前の記事ですが、沖縄県が関連団体の人事を発表しました。

県は14日までに、沖縄都市モノレール社長に金秀バイオ副会長の美里義雅氏(65)を充てるなどの外郭団体人事を固めた。那覇空港ビルディング(NABCO)会長に元県文化環境部長の伊佐嘉一郎氏(67)、同社社長に元県総務部長の兼島規氏(63)、県物産公社社長に前沖縄市副市長の島袋芳敬氏(65)を充てる方向で調整している。
 2011年6月から2期4年務めた沖縄都市モノレールの仲吉良次社長は任期満了を迎える6月の株主総会を最後に退任する。NABCOの上原昭会長、花城順孝社長、物産公社の小嶺淳社長、県信用保証協会の仲里全輝会長も退任する見通しで、後任の最終調整を進めている。

この某流通系企業のお方についてもいろいろ見えてきますが、もう一つの問題として、前知事色一掃の名の下に有能で頑張っている方、志半ばの方が外されていますね。

本当に沖縄の経済的自立の為に頑張っている方々をバックアップして頂きたいと思います。

 

 これより以前に発表されましたが、沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)の会長職人事についても、いろいろあからさまな感じとなっています。

県は13日までに、沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)の上原良幸会長(65)の後任に、かりゆしグループCEO(最高経営責任者)の平良朝敬氏(60)を起用する方針を固めた。6月の評議員会と理事会を経て正式に選出される。
 平良氏は3月末に、グループ本体であるかりゆしの代表取締役会長を辞任。18日の株主総会でグループ10社の会長職についても全て辞任する見通し。
 一方、県は13日、1期目の任期を迎えている上原氏にOCVBの会長職を替える方針を伝えたという。
 平良氏は1954年生まれ、沖縄市出身。高千穂商科大学を中退し、76年にホテルなは入社。かりゆしホテルズ社長などを経て現職。2011年7月にOCVB副会長に就任したが、組織運営に反発し、任期途中で辞任した。
 昨年の県知事選では経済界の有志をまとめて翁長雄志氏の擁立に動くなど、県政交代の一翼を担った。

 

 これら論功報償人事について、沖縄のメディアでは全くのスルーですね。

地元ビジネスマンとかは、ひそひそ声で「あからさまですねぇ」とか言ってる程度です。
今、この地は、知事の批判はで口にできない空気が支配していますので。地元の経済界とかで根を張って仕事している者(特に移住者)は気を使います。

 

反対運動でアクティブに頑張っている移住者もいらしゃいますが、あまりそういう生活上の気遣いが必要ない方が多いような印象です。(あくまで沖縄で生活していく中での個人的な印象ですが)

本当に、沖縄の人達の中に入って、生きていくことをしていれば、そんな単純に反対とか言えないはずなんですけどねぇ。

反対運動で頑張ってる俺かっこいい的に酔って、沖縄の人達を混乱させないで欲しいなぁと。

 

10万票の圧倒的な差をつけた反対が民意だ、と言われますが、獲得総票数は以下の通りです。
翁長氏:360,820票
仲井真氏:261,076票
下地幹郎氏:69,447票
喜納昌吉氏:7,821票

これ、どう思いますか?圧倒的多数の民意となるのでしょうか?
もし、左派が負けの結果だったら数の横暴とか言われちゃう結果にならないでしょうか。

この結果からみても、本土で報道されているような沖縄は民意で一枚岩という訳ではないんです。
ただ、日本本土より空気が支配する島なので、今は民意!といった空気が支配しているだけなんですよね。