沖縄からいろいろ考えた

沖縄移住者が沖縄で働き生活する中で感じたこと、この島から世界を見て考えたことなどを徒然と。

沖縄県に建設されるMICEの中途半端

沖縄県で進んでいる国際展示場(MICE)施設建設について沖縄タイムスで記事が出ていました。

国際展示場は最低でも5万平米ないと国際競争力を持たないと言われていますが、沖縄県のMICEは、2万人規模、面積でいうと1から2万平米で進んでいる。
しかも、与那原町西原町にまたがるマリンタウン東浜地区という立地です。計画を見ると「那覇まで19分」とあるが、県民からすると渋滞の激しい地域を通るし那覇空港から1時間はみないといけないという立地です。
宿泊施設もレストラン施設も少ない地域でこれから整備するといっても限界があるでしょう。

 

MICE関連施設で採算が取れるのか、沖縄県の産業振興に資するものになるのか、非常に疑問です。

既に県は以下のように赤字経営やむなしを言っているので、沖縄県に多くある赤字施設のようにならないか懸念されます。

県は「大規模MICE施設は収益施設ではなく集客施設であり、減価償却などを含め採算がとれないことが一般的である」とも指摘している。

別の社説には、

MICEエリアとして成立するには、ホテルや商業施設など周辺地域の産業集積が不可欠である。県の構想実現には、短期間でのそれら民間施設誘致の成否が鍵をにぎることになる。

とありますが、特定の政治家と繋がりのある、特定の民間施設の優遇にならないか注視していく必要があります。
当然、MICE施設の工事受注の業者についても県の外郭団体の人事のように、特定の業者優遇にならないかも見ていかないといけないですね。

個人的には沖縄県MICEは、大きさも確保でき、空港からも近く、宿泊施設、飲食施設も充実している為、那覇軍港跡地に立地させればよいと考えていました。

沖縄県MICE施設を作るのであれば、ここへの立地が最大の経済効果を産むことになったでしょう。

MICEが県内にある、赤字垂れ流しのハコモノにならないよう願います。